春の訪れ

センター病院の庭の桜が咲き始め

春の訪れを窓越しに感じられるようになりました

「おとうさん　うちの桜も咲いたかね？」

「うちのはもうちょっと先じゃ　今年は病院で花見じゃね」

「残念じゃね　うちのが咲いたら持ってきてくれる？」

「よっしゃ！　枝を切って持ってくるよ」

数日後に約束通り我が家の桃と桜を花束にして母さんに届ける

「やっぱりうちの桜が一番じゃね　ありがとう」

そのままリハの先生にお願いし

リハ室に活けて頂きました

「患者さんたちが　『きれいじゃね　元気が出るよ』　と喜んでくれるよ」

「よかったねぇ・・　母さんにも早く春が来るように頑張ろう！」

車椅子の乗降りが上手になったので

娘から贈られた杖を抱きかかえ

「これで歩けるように頑張るよ！」

母さんの笑顔が戻ってきました